特許および実用新案
1. 一相談全般
私達の主な目的は、各クライアントの発明と技術革新に対して個別にご相談に応じ、最適な保護を確保することによって、クライアントのニーズにお応えすることです。
そこで、私達は専門スタッフのグループを置き、クライアントがその発明を国内および国際レベルで保護するためのさまざまな工業所有権、特に国内特許および実用新案、欧州特許、国際PCT出願または世界各国の特許の審査手続に関する助言を行います。
同様に、私達の特許部門は技術的な報告書を作成し、その中で、特許や実用新案の有効性を分析するとともに、第三者の権利を侵害する可能性もお知らせします。
このような報告書は、非常に重要な証拠となるため、特許権または実用新案権の侵害と推定されるものに対する警告または紛争において肝要です。
私達へのご相談を通じて、クライアントが新しい製品やサービスによる革新を先導する地位を築き、新規市場の運営と獲得において優位に立ち、資金源を生み、技術のライセンスや譲渡により収益を上げて、行った投資に見合う利益を確保することができます。
2. 調査および技術情報
特許部門は、クライアントのプロジェクトの方向性、ビジネスチャンスの見極め、技術契約や提携契約の調印、競合相手の技術動向調査、あるいは協力関係を結ぶべき相手の特定等の意思決定に役立つように、あらゆる分野で国際的に登録された特許に関する調査および情報サービスをご提供いたします。
クライアントは、技術環境を知ることにより、特定の分野における競合相手に対するご自身の位置を把握することが可能です。
私達の専門家チームが作成する報告書は、クライアントの研究開発投資を財務面から最適化することによって事業戦略を策定する上で非常に重要なツールとなります。
同様に、先行登録調査により、クライアントは、発明について登録出願を行う前に技術水準を知ることができます。これはその発明が登録される可能性を確認する際に重要です。
3. 出願と手続
クライアントの発明を保護する方法が決定した後は、次のステップとして、その審査を担当する公的機関に登録出願を行うことになります。
特許部門は、クライアントのために、クライアントを代理して、関連するスペイン特許または実用新案に関する出願をスペイン特許商標庁(SPTO)に、欧州特許を欧州特許庁(EPO)に、PCT特許を世界知的所有権機関(WIPO)に、または国内特許を世界各国の特許庁にそれぞれ出願するための適正な手続を取ります。
特許および/または実用新案に関する出願を行うためには、以下のような詳細情報と書類が必要となります。
- 出願人の詳細情報
- 発明者の詳細情報
- 発明に関する明細書と図面または略図を作成するための十分な説明
- 知っている中で最も近い技術水準の説明
- 発明の保護地域(国名)
- 代理権を示す委任状 (+)
特許出願の審査手続中は、第三者はもちろん、審査機関からも、その新規性、進歩性または産業上の利用可能性を問う異議が申し立てられる可能性があります。同様に、実用新案の場合も、第三者がその登録に対する異議申立を行うかもしれません。私達の特許部門は、クライアントの出願登録を防衛するために、意見書を作成し、上記の機関に提出します(拒絶理由通知または方式および実体審査結果に対する応答、新クレームの作成、行政不服申立等)。
4. ウォッチサービス
今日のような競争の激しい技術環境では、技術革新と新製品及び/またはサービスを創出する能力を付加価値とする会社や組織にとっては、技術のウォッチシステムを構築することが不可欠です。
特許部門は、クライアントの発明に対して認められた独占権を第三者が侵害することを防止するために、出願され、国内および国際的官報または世界各国の官報において公開された発明の新規出願をウォッチするサービスをご提供しています
当社の特許部門は、クライアントの権利を防衛するために、当社クライアントの権利を侵害する第三者の出願の拒絶を求める書面を作成し、これを各種の発明登録機関に提出します(異議申立書、意見書、審判請求等)。
この部門はまた、モニタリングおよび技術ウォッチサービスをご提供しております。これによってクライアントはあらゆる分野の様々な工業所有権関係誌で発表された発明に関する情報を定期的に受け取ることができます。このウォッチサービスは主として、その目的により、権利者すなわち発明者、および/または発明の名称、および/または発明の国際分類の3点について行われます。
5. 維持
特許部門は、発明に対するその権利存続期間にわたる管理ウォッチサービスをご提供しております。これは、クライアントの権利の効力を維持するために必要な手続とその期限を、十分な余裕をもってお知らせすることを目的としています。
このような手続としては、特許(20年)および実用新案(10年)の存続期間を通じた年金の支払があります。
6. 所有権者に関する変更の記録
特許部門は、売買による移転、会社の合併、会社名の変更、ライセンスの結果としてのクライアントの特許権の変更を記録するほか、国内または国際的な発明の登録を管轄する諸機関に、あらゆる種類の変更または差押え(使用制限、担保等)の届け出を行います。
特許権または実用新案権の所有権者に関する変更を行うためには、以下の詳細情報と書類が必要です。
- 譲渡人と譲受人の詳細情報
- 対象となる登録
- 表示変更の原因となった法的手続
- 代理権を示す委任状 (+)
7. 税関における海賊行為のモニタリング
クライアントに、模造品の輸入、輸出、販売を防止するために、出発地と仕向地で異なる通関管理手続を用いたウォッチサービスをご提供いたします。税関でのモニタリングを依頼することにより、クライアントの権利の防衛に必要な情報を得ることが可能となります。
このサービスの主な目的は次のとおりです。
- 模造品の発見
- 模造品の出回りの防止
- 侵害者に対する行政、民事、刑事訴訟手続の開始
- クライアントの資産管理の統合
8. 欧州特許の有効性
技術翻訳を手掛けること100年以上という経験から、レーマン・アンド・フェルナンデスは、スペイン特許商標庁における欧州特許のを有効性を確保し、スペインにおける最終的な保護を実現することを目的とした、国内最大の特許専門翻訳事務所の1つとなっております。
私達のサービスは、以下の点で他社とは異なります。
- 翻訳者の専門的技術: すべての翻訳案件はその分野の専門家が担当します。すなわち、生化学の明細書であれば、必ず生化学専門の化学専攻スタッフが翻訳します。
- 経験: 特許と法律文書の翻訳に100年以上の経験を有する私達は、翻訳者に関して以下のことを保証いたします。
u その分野の専門家であること。私達は以下をはじめとする産業分野を専門としています。
農業、自動車産業、航空、化学産業、医薬産業、建設、遺伝学、エレクトロニクス、情報技術、機械産業、医学、電気通信、交通運輸_
u 関係する内容を十分に理解し、それを翻訳する資質を有すること。
u 熟練翻訳者として、常にその母国語への翻訳を担当すること。
- 品質: 私達の管理システムは、クライアントが望まれるものを常に所定の期限内にご提供するようなっています。これを確実に行うため、私達が採用している品質システムの運用工程では、主として以下のステップを含む検討と監視を常に実施しています。
u 翻訳部門の部門長がクライアントのニーズに最も適合するサービスを決定する。
u 各案件は、その内容に最も適した翻訳者に割り当てる。
u 翻訳に対して入念な品質管理を行い、翻訳文を最終的な受け渡しまでに2回、校正する。
u 各案件は、要求されたフォーマットで、双方が合意した期限内にクライアントに送付する。
- 機密保持: レーマン・アンド・フェルナンデスの社員は、翻訳部門のメンバーか否かを問わず、全員が機密保持契約に署名しており、クライアントのあらゆる発明、研究物、著作物等がきわめて慎重に取り扱われることを保証いたします。